いつの時代にも、クリエイティブな人はいるものであってやっぱりそういう人は一流なのだと思った。天才な人って、多感ですよね。
どうも、ブックハッカーです。
最近どうも、文字を読む速度が低下しているような気がしてなりません。
一つの作品を通読するのに五時間くらいかかります。
名作の場合は、引き込まれちゃってゆっくり読んじゃうのでなかなか速いスピードで読むことができないっていうのもあるのですが。
今回のレビュー本は、"少年H"です。
結構最近の若い人は知らないんじゃないでしょうか?別に、エロい話じゃないんですけど残念ながら。
なんて言う自分も、タイトルだけは出版された時から知ってたんですがなかなか読む機会もなく今まで読んできませんでした。今は、それを後悔している。
この本は、凄くいろんな読み方ができる本です。
自分が持っている知識の量が多ければ多いほど、それと照らし合わせることで多面的な読み方をすることが可能で、読者がいろんなことを考える余地をこの本はきっちりと残してくれています。
最近は、問題があったら解答解説つきの本じゃないと読者も買わないし、出版社ももうからないからなかなか出版されません。
でも、著者が言いたい事をそのままいう文章って、まぁそれもいいんですけど、日本文学的には軽薄な文章だと思うんだ。
おれっちは、自己啓発本とか結構読んでるし、実際に購入もするタイプの人間だけど、ここ最近じゃぁエッセイとかもなんだか自己啓発本みたいで、問題提起から解決までが凄くストレートで世間に受けるようなことが書いてあって、当たり障りがない。
ようするに、みんな自分のことばがないから「なんか前にも読んだな」って感じになっちゃう。
著者の自己満足で完結するべきエッセイや自叙伝がそんな風に自己啓発本化しているのはなんだか惜しい気がするのです。
でも、この少年Hでは、著者が自分がやりたい放題やってきた経験や体験をそのまま本にしただけの、だからこそ素晴らしく素敵な作品です。
H(じつは"H"は主人公のあだ名。著者自身)は、本当にいろんなことを考える聡明な子供だったんだという事がわかったし、その生きざまには今のおれでも非常に参考にするべきところがあると思う。
内容もさることながら、その内容を読んだ読者自身に考えさせるような文章構造になっていることが素晴らしかったので、あえて内容のほうにも触れずという事にしておきたいと思います。
この小説、結構長いですし、読み応えがあって飽きはしないんですけどついつい味わいながら読んじゃって本当に読むのに時間がかかりました。
芥川龍之介のところの話とががおれ的には凄く好きだったから、みんなも読んでほしいな。H少年の着眼点とか気付きの多さにはホントに目からうろこでした。
ちなみに、近所のブックオフで上下巻合わせて210円で売ってたぜ。個人的には、情報料としてはその十倍くらいの価値はゆうにあると思うんだけど。まぁ手持ちのお金がないのでね。つい。
なんだか、筆者に印税いかないのが心苦しいぐらい素敵な作品だったからいつか新品のハードカバーの高い方買わしていただこうかなとおもいます。
ちなみに、この作品の時代背景は第二次世界大戦直前から戦後までです。
戦時中にあらためて思いをはせることになり、翻って自分の周囲が恵まれ過ぎていることに対して少し反省もしました。この恵まれた環境に見合うだけの生産性を持って毎日を生きていきたいものです。
あと一つ言っておくと、この本に書いてあることが全部本当かというと疑うべき点もかなりあると思うのでそういう視点からでもこの本は非常にいい勉強になると思いますよ。物を書こうという人間としても、学べることは多かったですね。
ちなみにアマゾンで「少年H」と検索したら、エロい感じのが一杯出てきて思わず( ´ー`)フゥー...笑。
少年H(上) (講談社文庫)
妹尾 河童

少年H(下) (講談社文庫)
妹尾 河童


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