鬼流開祖による麻雀実践書[雀鬼流 勝負牌の選び方]
おれっちは、ここ数年で桜井章一という人物を知った口なんですが、この人は文句なしに凄い。
なんせ代打稼業を20年間やって無敗で済んでいるというのが、化物じみている。
最近まで知らなかったくせに、あれこれ言うのは非常におこがましいがやはりすさまじい存在と言わざるを得ない。
いわば、リアル赤木。
実際に赤木のモデルになった人もいるんだが、むしろその人物よりも桜井章一の方をモデルにしてるのではないかというほど、生き様に似ている点が散見される。
赤木は天才という物を偶像化したものにすぎないが、実在する天才がそれに近い存在であるというのは非常に面白いことであると思う。
さて、この桜井章一大先生はその凄まじさから"雀鬼"の異名をとる。
何がすさまじいかとひと言でいえば、それはこの人の生き様だ、と答える。
この人にとって、麻雀が強いのは所詮結果でしかないのだと思う。
彼なりの生きざまを貫いた結果として、これまでに負けることは無かった。ただそれだけのことだし、その結果としてその名が伝説なっている。きっとただそれだけのことなんだろう。
麻雀が強いだけの人間はそこら中にたくさんいるが、彼はそうではなく麻雀を通して、若者を指導する道場も持っている。
その道場には多くの若者が惹かれ、集まっていることからも雀鬼の人望の厚さや、人間としての凄さがうかがえる。
さて、そんな彼はオカルトチックな発言も良くする。
確率論や、西洋の論理ではどうやっても割り切ることができない独自の方法論を用いて思考することも多いし、それに基づいて人に助言を与えることも多い。
しかし、それらは決して適当なものではないことはこれまで、彼がなしてきた結果から帰納的に納得せざるを得ない。
彼には、俺らに見えていないもっと別次元の事象の関連性が見えているのだろう。
人より、たくさんの事に気づけるがゆえに、俺らには理解することができない思考も、彼にとっては当たり前の理屈として核心をもって使う事が出来るのでしょう。
そんな彼の出した麻雀の参考書。
さぞスゲぇ内容かと思いきや、やっぱりスゲぇ内容であんまり理解できません。
でも、流れの読み方とかそういう普段の日常ではあんまり使わないような視点って言うのは麻雀においては非常に重要だと思いました。
実際、流れって言うのは存在するしね。論理的には説明できないものだけど。
一段上のレベルを目指す人や、あるいは、人生に迷っている人にもお勧めな一冊です。
何か別の次元でモノが考えられるようになるかもしれません。
最後に、雀鬼のことばを引用して終わります。
「読者の皆さんも、この作品を季節外れの賞味期限切れの味、程度の感覚でよんでくださればよろしいと思います。
何卒、腹など壊さぬよう切に願います(笑)。」
雀鬼のこのセリフは純粋にスゲぇなぁと思いました。
この本を通読した人間にだけわかる、凄くユーモアのきいてるセリフだから。
普段糞みたいな麻雀してるおれにはグサッとくる言葉でもありました。
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